エンジンマウント交換記

PAOオーナーの間で最近なにかと話題のエンジンマウント交換をしてみました。
おそらく、年式的にほとんどのPAO(及びK10系全車種)で症状が出ていると思われる、ハンドルのブルブル現象や、
アイドリング時の振動、篭り音等のほとんどは、このエンジンマウントを交換することにより解消されます。
エアコンON時や、AT車での信号待ちの時に発生する振動がかなり辛い!との声が多く、
アイドリング回転数を高めに調整して振動を防いでいるという方も多いようです。
管理人である私自身も、どうにかならないものかと考え、今回エンジンマウント交換を試してみたのでレポートします。

交換作業自体はそれほど難しいものではなく、自分で行いましたが、
一般的に作業にはリフトやエンジンクレーンが必要となり、あまり頻繁に行うものではないので交換方法については割愛させていただきます。
尚、今回実験を行った管理人所有のPAOはスーパーターボエンジン(MA09ERT)に換装済みのため、エンジンマウントもMA09用を使用しましたが、同じMAエンジンなので、支持位置は全く同じ、交換による変化の具合もほぼ同じだと思われます。

PAOのエンジンは、図1のように前・左・右の3箇所のエンジンマウントと、前1箇所のバッファーロッドで支持されています。
                図1.エンジン支持位置

部品図で見ると図2の通りです。

                 図2.エンジンマウンティング部品図      

図2の
11220Pの部品が右側(運転席側)のエンジンマウント、
11221Pの部品が左側(助手席側)のエンジンマウント、
11320の部品が後ろ側のエンジンマウント、
11390の部品が前側のバッファーロッド
になります。

PAOのエンジンマウント
(PAO以外のK10系では部品が異なりますので注意してください!)の部品番号、価格は以下の通りです。
(MTとATで異なります、間違っていても責任を負えないので必ず車検証を元に部品を注文してください。
MT車
部品コード11220P 部品番号:11210-02B01- 部品名称:インシユレ-タ-,エンジン マウンテイング RH 採廃年月:8901- 価格:3,240円
部品コード11221P 部品番号:11220-02B02- 部品名称:インシユレ-タ-,エンジン マウンテイング LH 採廃年月:8901- 価格:3,790円
部品コード11320 部品番号:11340-02B04- 部品名称:インシユレ-タ-,エンジン マウンテイング リヤ 採廃年月:8901- 価格:4,300円
部品コード11390 部品番号:11350-01B01- 部品名称:バツフア- アツセンブリ-,エンジン マウンテイング 採廃年月:8901- 価格:3,240円
AT車
部品コード11220P 部品番号:11210-01B01- 部品名称:インシユレ-タ-,エンジン マウンテイング RH 採廃年月:8901- 価格:2,740円
部品コード11221P 部品番号:11220-01B02- 部品名称:インシユレ-タ-,エンジン マウンテイング LH 採廃年月:8901- 価格:3,710円
部品コード11320 部品番号:11340-01B03- 部品名称:インシユレ-タ-,エンジン マウンテイング リヤ 採廃年月:8901- 価格:5,560円
部品コード11390 部品番号:11350-02B01- 部品名称:バツフア- アツセンブリ-,エンジン マウンテイング 採廃年月:8901- 価格:3,110円

交換にあたって、今回はどこのエンジンマウントがどの位老化していて、
交換による効果がどの程度あるのかを調べるため、数日間に渡り、一箇所ずつ交換を行いました。

結果ですが、
11220P、11221Pに関しては、顕著な老化は見られず(交換前のマウントは平成三年式、走行約6万キロ)、少しだけゴムが硬くなっているかな?程度のもので、交換後も大きな変化は見られませんでした。
また、11390のバッファーロッドも、元々エンジンの荷重を支えるというよりは、振れを抑えるダンパーのようなものなので、著しい老化や、交換における振動の改善はあまり見られませんでした。
K10系で問題なのは11320のマウントで、ここに大きな力が掛かる上、ステアリング支持部のすぐ近くに位置することにより、老化=ハンドルの振動 という状態になりやすいようです。
管理人のPAO(マウント自体は平成三年式、走行約6万キロ)だと、ゴムが硬化し亀裂が入り、位置も新品と比べて15mm程度もずれていました。見るからに寿命を全うしたものであることがわかります。コレを交換したところ、当然のようにハンドルのブルブルや不快な振動はパタリと完治しました。
(余談ですが、K10系はマフラーのブラケットもこのステアリング支持部近くについており、フロントパイプに振動を吸収する蛇腹のついた社外マフラーに交換すると、同じ理由からハンドルに伝わる振動を減少させることができます。)

どの位変わったかというと新車の頃(既に記憶が曖昧ですが…)を思い出す感じ(?)です。
分かり易く言うと現行新車のマーチやヴィッツと大差ない程度ということです。

結論
・PAOのエンジンマウントは老化しているので交換すべし!
・後ろ側のエンジンマウント(11320)を交換するだけで不快な症状のほとんどは改善する。
・年式的に考え、余裕があれば外の3つを交換すると尚良い。

 振動に悩んでいる方は是非お試しあれ!


参考文献
日産自動車株式会社 サービス周報 第616号
日産自動車株式会社 FAST DVD2004年9月版






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