タイヤ・ホイール選びを考える

PAOのタイヤ・ホイールってあまり見かけないサイズなのでお悩みではないでしょうか?
標準タイヤサイズの 155SR12は現行車では絶滅。大昔にはスターレットやシャレードにも使われていたようですが、最近(とはいっても10年以上昔)ではドミンゴやサンバー、ブラボー位にしか採用実績がないようです。
当然、入手性はひじょうに悪く、将来はますます絶望的だと考えられます。純正にこだわらない人は互換性のあるサイズに変更してしまうのも一法かもしれません。

※タイヤに関してコメントを記載していますが、あくまでも管理人の主観で判断したものです。不正確な情報もあり得るとお考え下さい。
 管理人はタイヤメーカー及びホイールメーカーとは一切関係がありません



PAO純正ホイールサイズデータ

サイズ 12×4.50B
オフセット +35o
P.C.D×本数 100mm×4H
ハブ穴径 φ59mm
材質 スチール
アルミ(オプション)
ハブボルト M12×P1.25

PAOはFFコンパクトカーの割にはフェンダー内に余裕があるので、その気になれば大幅なインチアップや幅広化も可能です。
但し、走行性能を悪化させる可能性があるので、あまり大きなサイズ変更はされないほうが無難かと思われます。

ホイールについては、選び方によって大きく走行性能が変わるため、オフセットやハブ径等のサイズは純正と同じが好ましいですが、アフターマーケットの中ではそのような都合の良いサイズはなかなか見つからないと思います。
サイズを除いて特に注意しないといけないのは、ホイール径、幅以外にも、オフセット、PCD、ハブ径などがあります。以下に簡単な解説を(偉そうに)記載します。

■オフセット
ホイールの幅の中心からハブの取り付け面までの距離を示します。簡単に言うと数字が大きいほどホイールが車体の内側に入ります。
+45と+35では、他のサイズが全て同じであった場合+45の方が10mm車体内側に入るということです。
アフターマーケットでは車体ぎりぎりまでホイールを外側に持ってきて、ボディとタイヤ&ホイールが面一になる、いわゆるツライチと呼ばれる状態を狙うケースが多いようです。
ホイールが張り出して視覚的な安定感をもたらし、特にスポーティーな車においてはかっこ良く感じる人が多いと思います。
因みに、1mmでもタイヤ&ホイールがボディからはみ出したらその時点で保安基準アウトになりますので、完璧なツライチを実現するにはそれなりの苦労を伴います。
外観上への影響はこのようなところですが、問題は性能面です。オフセットを純正の数値以外の数値にした場合、スクラブ半径と呼ばれる足回りの設計では重要な値が狂ってしまいます。
これはいろいろなところに影響しますが、実際に乗って感じるのは主にステアフィールです。
K10系(オフセット+45)はもともとはネガティブスクラブに設計されており、例えば路面の状況が左右で変わってもハンドルを取られにくい等の特性を持たせているようです。
PAOの場合はオリジナルのマーチの+45からは変更されて+35に設定されているので、実際の数値は全く不明ですが、管理人のフィーリングとしてはほぼゼロスクラブになっているように感じます。
仮にPAOで先のツライチを狙うとどうなるかと言うと、オフセットを小さくするため、ほぼ間違いなくポジティブスクラブになります。
このことにより、理論上はキックバックが大きくなったり、轍などでハンドルが取られやすくなったりする筈です。
しかし、PAOにはパワステがついていますし、乱暴な言い方をするとタイヤが外に張り出したお陰で逆にコーナリングでは安定感が増すと言えなくもないです。
実際にはやってみないとわかりませんが、特に強いこだわりがなければ、PAOの場合、+30〜+40位の間を目安にするのが無難だと思われます。
オフセットについては予め深めのオフセットを選択しておいて、ホイールスペーサーで調整してしまうケースが多々見られますが、下のハブ径の問題もあり、これは本当はやってはいけない事です。
スペーサーを入れる事は、大きく安全性が損なわれると考えた方がよいと思います。特にPAOの後輪はハブボルトが短く、ネジの掛かりが浅くなるのでスペーサーの使用は危険です。

■P.C.D
ピッチサークルディメンションの略で、ホイールの取り付けボルトの間隔を示します。
P.C.D 100mm の 4穴 に対応したホイールでないとPAOには取り付けができません。

■ハブ径
ホイールを裏から見ると、中心には必ず丸い穴が開いていて、この穴の直径をハブ径と言います。
ここが車両側のハブと嵌合することによってホイールの取り付け位置が定まります。
ホイールのボルト/ナットによってホイールの位置決めがされていると間違われがちですが、そうではありません。ボルトやナットでは正確な位置は決まりません。
ところが困ったことに、ハブ径はメーカーや車種ごとに違うため、アフターマーケットの製品の多くは、どんな車にも装着ができるようにとハブ径を大きなバカ穴にしてしまっています。
つまりこれらをそのまま車両に取り付けてしまうと、ハブが嵌合されない=ホイールが正しい位置に装着されない という状態となり、
ホイールが回転中心からずれて装着されたり、場合によってはボルトには剪断力が掛かるという恐ろしい状態となります。
このため、通常このような社外のホイールにはハブリングという部品を使用してハブの嵌合を行います。
実際はうまくつければボルトとナットだけでもある程度の位置は出て、普通に走る分には問題とならないケースもありますが、
社外ホイールを使う場合にはやはりハブリングをきちんと使用するべきだと考えます。
ハブ径のサイズについて、PAOを含め、日産の小型車はハブ径が59mmとなっています。
これはこのクラスでは最大級のサイズで、トヨタ・ダイハツ・スズキ・マツダなどは54mm、ホンダやミツビシは56mmとPAOよりも小さく、
したがって、他メーカーの純正ホイールの多くは無加工では物理的に装着ができません。
因みに、スバルは日産と同じくハブ径が59mmで、ボルトも全く同じM12×P1.25となっています。




K10系 純正タイヤサイズ

タイヤサイズ 外径
(計算値)
標準装着車種
5.95-12-4PR マーチ E
145SR12 543 マーチ i・Z等
155SR12 559 マーチ L
パオ全車
165/70R12 77H 536 マーチ ターボ
Be-1全車
フィガロ全車
175/60R13 76H 540 マーチ ターボ メーカーOP
175/65R13 80H 558 マーチ スーパーターボ
155SR13 584 マーチ R

この表からわかる通りPAOを含めたK10系ではタイヤの外径が536〜559mm程度になるようなサイズを選択すればベターだと考えられます。(マーチRは足回りの仕様が若干異なります)
実際には純正サイズ±20mm程度は許容範囲だと一般的には言われているようです。

これらを基準に変更できるタイヤサイズを示したものが以下の表になります。
近年、新規格軽自動車のホイール大径化に伴い、アフターマーケットのタイヤを利用すると、理論上で最大で17インチまでインチアップできるようです。しかし、このような超偏平タイヤを装着する際は、偏平タイヤのデメリットをしっかりと把握した上で、空気圧の厳密な管理など、かなり神経を使う必要があると思われます。
また太いタイヤは迫力があってかっこいいですが、反面パワーを食われてしまいますので、PAOの場合175位にまでに抑えておいた方が良いようです。管理人はスーパーターボエンジンですが、165で十分間に合っています。

以下の表はスタッドレスタイヤやスノーチェーンの装着、ローダウン等の足回りの変更については一切考慮していません。
また、一部入手困難なサイズも含まれています。

ホイールサイズ (インチ)
12 13 14 15 16 17







82
(80)
145SR12 (543)
155SR12 (559)
155/80R12 (553)
70 165/70R12 (536)
175/70R12 (550)
155/70R13 (547)
165/70R13 (561)
65 175/65R13 (558)
60 175/60R13 (540) 165/60R14 (554)
175/60R14 (565)
55 165/55R14 (537)
185/55R14 (559)
165/55R15 (562)
175/55R15 (573)
50 165/50R15 (546) 165/50R16 (571)
45 175/45R15 (539)
185/45R15 (548)
195/45R15 (557)
165/45R16 (555)
40 165/40R16 (538)
195/40R16 (562)
165/40R17 (563)
35 165/35R17 (547)
185/35R17 (561)

( )内は外径計算値


PAOにおすすめのホイール(あくまでも一例)
デザイン、サイズ等は無数にあるのでお好みで!

日産純正 PAO専用アルミホイール
なんと言っても間違いなく似合うPAO純正オプションのアルミホイール(かなり希少)

ミケロッティ
DEAN

RSワタナベ
EIGHT SPOKE

MOONEYES
Speed Master Wheel

スピードスター
MK-T
WORK
EQUIP 01
MOONEYES
 クロームドモデュラースチール




(参考)管理人の装着タイヤ・ホイール
サマータイヤ
17×7.0JJ OFF+38
165/40R17
バレットハブナットを使用
ウインタータイヤ&車検用
15×6.5J OFF+38
165/55R15


(参考)管理人が今までに履いたタイヤと備忘録
今までに様々な車で様々なタイヤを履き潰してきました。備忘録として記しましたので、タイヤ選びの際の参考にしてください。(ならないか?)

メーカー モデル サイズ 装着時期 コメント
1989 NISSAN PAO NORMAL ROOF 3A/T ★現在所有
RD-113 155SR12 89-91 新車装着タイヤ 既に記憶になし。
B‐Road 165/70R12 91-96 割と静かで快適。
P2000 165/70R12 96-99 ベーシックグレードなのにグリップ力が高い。
GRIDU 165/55R14 99-01 インチアップした割には比較的乗り心地良し。昔のスポーツタイヤよりは格段に静か。
DNA GP 165/55R14 01-02 GRID2より更に快適。ウェットが弱く滑り出したら止まらない。
LE MANS LM701 165/50R15 02-03 コンフォートタイヤなのに意外とうるさい。ドライグリップはこれまた意外に○。幅が狭くリムガードが大きいので引っ張って見える。
B500Si 165/55R15 03-04 LM701より断然静か。剛性感が高く硬い。
POTENZA GV 165/50R15 04-06 B500Siと似たような?
ULTRA SPORT NS-2 165/40R17 06- 世界一薄いタイヤ。超々偏平タイヤの割には居住性良好。走行性能も○
W OBSERVE X9 155/80R12 91-93 初スタッドレスだったが記憶薄。世界初のクルミ入りとのことで物珍しく購入。
W OBSERVE X10 155/80R12 93-95 X9を一回り高性能にした感じ?
W ZOVAC 2000 155/80R12 95-00 まるで駄目。氷結路ではオールシーズンタイヤ並みの性能。反面ドライは良好。
W GUARDEX K2 F700 165/55R14 00-01 新品時からコンパウンドが硬くアイスは苦手。
W BLIZZAK MZ-02 165/60R14 01-03 コンパウンドがとても柔らかくバランス良い。経年変化も少ない。
W BLIZZAK MZ-03 165/60R14 03-05 ベストバランスだがMZ-02との差がわからなかった。シャーベットは少し苦手。
W BLIZZAK MZ-03 165/55R15 06- まだ雪道未走行。
S FORMULA‐R D93J 175/60R13 01-03 競技用タイヤのため評価できず。Sタイヤなので、絶対的なグリップはかなりのもの
1989 NISSAN PAO NORMAL ROOF 5M/T
RD-113 155SR12 98-01 中古車両購入時装着タイヤ 既に記憶になし。
SINCERA SN807 155SR12 98-01 割と静かで快適。ロングライフ。
W ZOVAC 2000 155/80R12 95-01 上に.同じ。一度に8本も買ったのに…
1988 NISSAN Be-1 NORMAL ROOF 5M/T
V-GRID 165/60R12 01-01 中古車両購入時装着タイヤ 小径サイズのため評価不能。
AVID S306 165/55R14 01-04 意外とグリップが良くロードノイズが高い。減らない・安い。幅が広くてマッチョ。
1991 SAAB 900 TURBO16
P600 195/60R15 91?-97 新車装着タイヤ ハンドリング良、乗り心地△、質感高い。
P4000 195/60R15 97-99 P600より格段に静か。ハンドリングはマイルド。
VENTUS K102 205/55R15 99-01 当時のニューモデルをいち早く装着。バランスよく日本のタイヤとあまり変わらない印象。
GRANDPRIX M7 195/60R15 01-01 コントローラブルで振り回すと楽しい走り屋タイヤ。だがロードノイズ盛大。
DNA GP 195/60R15 01-04 基本性能に優れた現代的なタイヤ。
W GUARDEX F600 185/65R15 97-99 雪道での縦と横のグリップバランスがよく走りやすい。
W BLIZZAK MZ-01 185/65R15 99-02 基本性能が高くベストバランス。経年変化が少ない。
1994 NISSAN LEOPARD J.FERIE TYPE F
AVID S306 235/45R17 03-03 中古車両購入時装着タイヤ 残り山少なく評価不能。
TRAMPIO GUWN 235/40R18 03-03 バランス良くスッキリした乗り味。
REGNO GR-7000 235/40R18 03-05 静か。高価。重くねっとりとした乗り味。グリップ力も意外と高い。
W BLIZZAK MZ-03 195/65R15 03-05 バランス良く乗りやすい。ドライでは多少腰砕け感あり。
1997 VW GOLF CLi
ContiEcoContact 185/60R14 97?-04 新車装着タイヤ 記憶薄。
POTENZA GV 205/45R16 04-06 インチアップの割には居住性の犠牲が少ない。
ContiSportContact 195/50R16 06-07 GVより快適。走りも気に入った。サイズ変更のせいか?
W BLIZZAK MZ-03 185/60R14 05-07 走りやすいが、剛性感低くドイツ車には不向き?
2001 SAAB 9-5 2.3t
REGNO GR-7000 215/55R16 05-06 静か。9-5にレグノだと良舗装路では殆ど無音の世界。
P ZERO ROSSO Asimmetrico 225/45R17 05-07 意外と静かで快適。走りの質感も高くまさにプレミアムな感じ。
P ZERO NERO 215/35R19 06-07 極端なインチアップのため居住性評価不能。高速ウェット◎
W BLIZZAK MZ-03 215/55R16 05-07 雪路は良いが、ドライではフニャフニャ。コーナーで鳴きまくり。
1999 SAAB 9-5 2.3t Estate  ★現在所有
P ZERO ROSSO Asimmetrico 225/45R17 07- '01 SAAB 上に同じ
P ZERO NERO 215/35R19 07- '01 SAAB 上に同じ
W BLIZZAK MZ-03 215/55R16 07- '01 SAAB 上に同じ
2005 SUBARU R1i   ★現在所有
SINCERA 155/65R14 05- 新車装着タイヤ。危険すぎるほどの低グリップタイヤ。
POTENZA RE080 155/60R15 07- OEM装着タイヤ。車に対してドライグリップは十分以上。もう少し居住性に振った方が良いのでは?
W BLIZZAK MZ-03 155/65R14 06- まだ雪道未走行。

左端の記号  無記号:一般タイヤ  W:ウインタータイヤ  S:セミスリックタイヤ
※他にも複数の車がありますが、タイヤを1度も交換しないで手放した車、短期所有車 は比較できないので除いています。

インチキープのすすめ
管理人は視覚的に大径ホイールが大好きなのでデメリット承知でインチアップしています。しかし、乗っていつも感じるのはインチアップにはデメリットが多く、特に居住性の点では厳しいものがあります。例えば上記の通り、SAAB 9-5に19インチとか、PAOに17インチを履いた場合、車内には轟音(ロードノイズ)が響き渡り、乗り心地はガタガタ。燃費も悪化。タイヤが減れば大きな出費と、100害あって1利なしとはいいませんが、かなりデメリットが多いです。足回りに負担が掛かるせいか、SAABもPAOもフロントのハブベアリングが左右ともイカレ交換しています。タイヤメーカーやショップの広告に踊らされてはいけませんね。





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